面白い試みです!多治見市では、美濃焼の地として陶芸家を育み、支える環境を整え、定住促進や技の伝承を図るために、陶磁器意匠研究所の在校生や卒業生らを対象に、作品を焼く窯やろくろを備えた住居を貸し出す方針を打ち出しました。
物件は使われていない工場や空き家を想定しており、これから改装して提供するオーナーを募り、市がオーナーに家賃を補助する格好で陶芸家を育てて行くことを決めました。良い影響を与え合う事ができると良いですね。
昔、トキワ荘という古いアパートに、漫画家を目指す人たちが集まったと聞きます。そして、その人たちは互いに刺激しあって成長していきました。
その中には、手塚治虫、藤子不二雄、赤塚不二夫、石ノ森章太郎など、名だたる人々が起こされていきました。この陶芸家版トキワ荘もただの伝統を受け継ぐだけでなく、後に影響を与える人たちが出てくると良いですね。
良いものを残す事は大切な仕事です。その為に、費用をサポートする事も重要ですが、何よりも集まる人たちの熱意や思いが、どこまであるかにかかっています。ただのシェア・ハウスでは意味がありません。それを継承する人たちにかかっているのです。
トキワ荘で漫画家を目指す人たちは、誰からもサポートを受けておらず、貧しい暮らしの中にありましたが、互いに良い影響を与え合いました。今の時代に果たして互いに成長し合うだけのコミュニケーションや人間関係を持つ事ができるでしょうか。一つの箱に入れば、良い結果が生まれるようなマジック・ボックスはありません。
どこに行っても、何をしても、最後はその人の質にかかっています。ですから、技を残すことだけでなく、人としての質を向上させる事の大切さを感じます。これは、陶芸の世界だけではないと言えるでしょう。外側だけが準備されれば良いのではありません。整えられる必要があるからです。
聖書のことばの中に、「それは、聖徒たちを整えて奉仕の働きをさせ、キリストのからだを建て上げるためであり、ついに、私たちがみな、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達し、完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するためです。」(エペソ4:12〜13)とあります。
イエス様を信じる者は信じて歩む中で神様が整えて下さいます。そして、そのために教会があるのです。この整えるは、ギリシャ語で「カタルティスモス」が使われており、もともとは医学用語で骨を折った時、添え木をあてて治療することを表わします。つまり、壊れたものを繕って下さり、霊的に不健康な人が健康を取り戻すことができることを教えているのです。
壊れているから間違った道に生きてしまった私たちを、神様が繕って下さるからこそ、本当に正しい道を知り、歩むことができるのです。本当のあなたの人生に歩むことができるのです。
そのカギはイエス様を信じて受け取ることです。情報としてたくさんの知識を持つことではなく、分析したり、社会的な常識と照らし合せて答えを出すことではありません。
イエス様があなたのために十字架に架かり、死んで下さった。そして、墓に葬られた後に三日目に甦って下さった。この福音を信じる者は救われると聖書は教えているのです。そしてその恵みの中で整えて下さるのです。
イエス様は、本当のあなたとして回復して下さいます。あなたの生まれた意味や人生がここにあります。世の愛は冷えて行き、益々、問題の多い大変な社会になって来ています。しかし、その中でもあなたがイエス様を受け取るなら輝いて歩むことができます。神様の愛を受け取りましょう。イエス様のうちに、その愛はあります。